何を話し合っている!?産業競争力会議!

2016年01月24日
首相官邸より産業競争力会議の配布資料が公開されています。(今回は24回目から抜粋) 第24回 産業競争力会議 配布資料

産業競争力会議とは何なのか?

安倍首相が議長を務め、経済閣僚のほか、現役の企業経営者や学識経験者らが議論を行い、 「アベノミクス」の第3の矢となる成長戦略の実現に向けた調査審議を目的に設置された組織です。
この組織に属している人たちの事を「民間議員」と呼びます。
パソナで有名な竹中平蔵も民間議員として参加しています。

この会議で何を検討しているのか、資料を見てみましょう。
サンプル
普通に読むと意味不明なので訳します。
デフレ脱却などを打破するために供給を強化するのが大事。
アベノミクスで労働・資本を増やし、民間に沢山投資させて生産性を上げる政策をしていく。 そして「モノのインターネット」や「人工知能」の発展が目立ってきたので対応を考えていく。 地方創生を達成するために中核企業の収益と生産性を上げて、 地域経済の構造改革と活性化を目指す。

アベノミクス第2ステージと題して「2つの柱」を出してきました。

ではまず1つ目の柱から訳していきます。

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①IoT(モノのインターネット)の将来のための対策をし、民間のセキュリティを上げて、 ロボット産業の活用分野を増やすための規制改革をして、電子通信市場の競争を促進(新規参入を増やしたり) するためにコスト低減を検討するべきだ。

②若者に新規参入をしてもらうために大学から育成できる仕組みを作り、 企業家・投資家と連携して若者企業の支援を具体的にするべきだ。

③企業の価値を長く高めていくには何が必要か考えたい。
多くの企業に「知財・人的資産・ブランド」への投資をさせるにはどうしたらいいのか。
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①大学だけでなく高校の教育制度の見直し検討。 小学・中学で使う教科書を電子化、IT教育、汎用性教育の検討、教育課程・体制の見直しが必要だ。

②市場での競争について行ける人材・能力開発が必要だ。 予見可能性の高い労働環境が必要だ。

③労働者に中立的な税・社会保障の見直し(増やすとは言っていない)が必要。 長時間労働を無くすにはどうすればいいのか。 高齢者をもっと働かせる為にはどうしたらいいのか。 外国人留学生を沢山就職させて、エリート外国人を呼び込む為の政策が必要かどうか。

これが「1つ目の柱」で話されている内容です。
ここで注目すべきは
IoTの発展・教育の改革をしたい
高齢者を働かせたい・外国人の就職を促進したい。



次は2つ目の柱です。

要は「地方の構造改革・グローバル化」が目的ですね。

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(1)
地域の産業活性化・生産性上げる為にはどうすればいいのか。
効率化する為にロボットをどう生かしていくか。
医療・介護の取り組みの拡大をどうしていくか。

(2)
農林水産を振興・輸出促進をどうすればいいのか。
輸出額1兆円に向けて、各項目の取り組みをどうするのか。
農地集約化の為の報酬・給付について具体的にするべきではないか。

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(3)
観光を盛んにする為に外国人旅行者を増やしたい。その為の体制強化して観光ルートの開発をしていくべきだ。

(4)
地域の公的サービスを民間へ(民営化も含む)

(5)
地域経済の外需を増やす。 観光と地域の特産品などの輸出との連携をさせるべきだ。 それに対応出来る人材の為に大学でグローバル化教育を。
まるで構造改革そのものですね。
1つ目の柱にもありました「外国人・外国」に焦点が置かれていますね。

これだけの話をしている会議の参加者が「民間議員」というのに違和感と疑問があります。
「民間議員」は我々が選挙で選んだ人ではありません。
内閣総理大臣が指名した一般人を起用しているだけです。


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